[survey]
球面パノラマを撮るには、機材にものすごくお金がかかる。お金のかかった機材は重くてとり回しも大変である。一番標準的な装備で揃えていくと、20万円、5kgは下回らないだろう。(三脚3kg+雲台2kg+カメラ1kg)スタジオ撮影ならそれでもいいが、山でパノラマを撮りたいという場合に、+5kgの装備は辛いし、雨にでも当たったら泣きそうである。
そこで、オークション等を駆使し、可能な限り安く軽い機材で球面パノラマを撮る方法を調査する。
最近やっとコンパクトデジカメでも広角を売りにする機種が増えてきたが、まだ目玉機能の一つなので、安くはない。4万円を越えると、中古の一眼のボディ+魚眼が視野に入ってくる。なんせレンズのほうは露出調整もピントもマニュアルで構わないので相当古いレンズでも不便はない。ただし、カメラが大きく重いので、ブラケット類を強化する必要があり、結局重い装備になってしまう。安さと軽さを両立するために、一眼が視野に入らない、実売20,000円ぐらいを上限にしたい。
カメラに求められる機能は、
28mmクラスのレンズだと30枚程度撮影をしなければいけない。あまりちゃちな三脚を使うと、せっかくノーダルポイントを精密にあわせても三脚がぶれてきちんとつながらなくなってしまう。でも軽量で強度のある三脚はけっこう値が張る。パノラマ撮影の場合、三脚に標準で付いている雲台は不要なので、はずしてしまおう。
安価と言われているNodal Ninja(http://www.nodalninja.com/)でも40,000円以上。市販品はどんなカメラにもフィットするし、かなりの重量にも耐えられる反面、重くて大きくて高価。カメラの種類が決まっていれば、調節する必要はないので、専用ブラケットを自作したほうが軽くて小さくて安くできる。
ホームセンターで売っている金属部品と、電動ドリルとタップ(と時間とアイディア)を使えば、パノラマブラケットは材料費1,000円、工具を含めても10,000円以内で製作できる。(http://www.flickr.com/photos/vitroids/2617447755/)
製作工程はいずれどこかに解説したい。
円周魚眼または対角魚眼レンズがあれば、HaPaLaメソッドで手持ちでパノラマを撮ることができる。この方法では4枚で全周をカバーできる。軽量さを追求するなら、魚眼の使えるコンパクトカメラを選ぶのが最善かもしれない。コンパクトカメラ用の純正魚眼コンバータを発売しているのはニコンだけのはず。ただし、非標準でも魚眼コンバータはけっこう高い。
[2008年7月18日]
[2004年10月26日]
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