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[クリスマス特集]
[雑記]

サンタクロースに関する考察1

子供のころ、毎年クリスマスが近づくと、サンタがプレゼントをくれるのをわくわくしながら待っていたことと思う。サンタが家に入ってこられるように、その日だけは窓をすこしだけ開けて寝たり、靴下を枕元に吊り下げた経験があるだろう。一方で、親が教えてくれたサンタクロース像と、絵本に描いてあるサンタや、友達や先生から聞いた話の間にある矛盾に、小さい子供でもうすうす気づいてしまう。大人たちがその場しのぎの作り話でごまかそうとするため、子供が成長するうちに、解消できないぐらいにその矛盾は増大し、たいていの人はサンタが大人の作り話だったと結論づけてしまう。

サンタは本当に作り話なのだろうか。文献1のように、真摯な態度でサンタクロースの実在について考察する科学者がいることも事実である。実際、NORAD(北米航空宇宙防衛司令部)は毎年、サンタの軌道を追跡している。(文献2)一般に知られているサンタクロースのストーリーがあまりに多様に分岐してお互いに矛盾しているために、信用を失ってしまっているが、じつは本当にサンタはいるのかもしれない。

サンタがトナカイの引くそりに乗り、一人で世界中にプレゼントを配っているという、従来のサンタ像についてまず考察を行う。文献1の大雑把な推定値では、単独のサンタが世界中のよいこの家を一夜のうちに訪れるためには、マッハ3000(秒速1100km)もの速度が必要となる。おそらく、サンタクロースは、クリスマス以外のオフシーズンのほぼすべてを、よいこデータベースの更新作業とTSP(巡回サンタ問題)の最適解を求めることに費やしているだろう(プレゼントの調達はクリスマス直前に行われていることが判明している)から、現在の必要速度は文献1の推定値よりはもうすこし低くなっているとは思うが、いずれにしても、この速度に比べれば、銃弾(秒速0.5km)や静止衛星(秒速3km)、映画「アルマゲドン」の隕石(秒速10km)などは、止まっているも同然である。このような高速の物体が地表近くを移動したなら、たとえ質量が小さくても、空気をプラズマ化して流星(火球)のようなまばゆい光を放つだけでなく、超音速による激烈な衝撃波と摩擦熱によって、甚大な被害が起こるのは間違いない。NORAD(北米航空宇宙防衛司令部)が、毎年サンタをレーダーで追跡するのは、実はこのような暴走行為による災害を防ぐのが本当の目的なのかもしれない。

実際にこのような災害が報告されていないにもかかわらず、クリスマスの夜によい子たちにプレゼントが届いているのは、サンタクロースはじつはお父さんだからプレゼントを配送するためのネットワークが世界全域にはりめぐらされていて、それぞれの地域に下請け組織があると考えられる。かつて、サンタが北欧のごく狭い地域のよいこたちだけにプレゼントを配っていたころは、たしかにサンタ本人が直接配っていたのだろうが、海外進出を積極的に行い、煙突もない東の果ての島国まで経営拡大を図った際に、各地域の特質にあわせて細やかなサービスを行えるよう、分業化したと考えるのが自然である。この場合、文献3が示すように、解くべきTSPの規模も格段に小さくなり、熱や騒音で近所に迷惑をかけることも少なくなるだろう。プレゼントの多くが北欧製ではなく、日本のおもちゃ屋さんやデパートの包み紙に包まれていることから、現地調達が行われていると考えられる。

筆者は、NORADのレーダーに映っているのは、地域の下請け組織の作業を監督している親方サンタを乗せた、トナカイ型の超音速機だと考えている(少なくとも超音速でないと一昼夜で地球一周はできない)。では、実際に各地域でプレゼントを配っているのは何者だろうか。

サンタは、煙突のない家であっても、確実に家屋に侵入し、子供の枕元にプレゼントを配送する。実際のところ、巨体の老人が煙突から家の中に入るのはかなり危険を伴うし、部屋の中をよごし、衣装を汚す可能性が高い。煙突からサンタが入ってくるという伝承が残っている以上、かつては実際に煙突から入ってきたのを目撃されたと考えるのが自然である。ひとつの可能性として、サンタはわれわれが思っているよりもかなり小さく、蟻のように建物のわずかな隙間を通り、自分の体よりも何倍も大きな物体を運搬することのできる、小動物の集合体の一形態なのかもしれない。(ほかの可能性として、実はサンタの体が液体金属でできている(文献4)のかもしれない。こわ。)壁を自由に通過できるという説もある(文献9)が、もしサンタクロース自身が電波の様な、実体を伴わない物であったとしても、プレゼントは壁を抜けられないので、プレゼントを通すための経路は必要である。最近は高気密住宅や、高セキュリティ住宅が増えているので、侵入経路を確保するのが困難な場合もあるだろう。どのように侵入しているか、さらに詳しい研究が行われるべきである。侵入方法を調べるためには、クローン携帯立証実験(文献5)のように、密室に子供を監禁して(以下略)

サンタのプレゼントは、よいこが日ごろからほしいとおもっているものであることが多い。さらに、両親が教育上よろしくないと思うようなものは通常プレゼントされない。これはじつは親がプレゼントしているから、サンタが子供の嗜好のみならず、その両親の嗜好まで、きめ細かに調査していることを示している。これも、サンタの実体が小動物であれば、日常的に情報収集しやすいだろうと思われる。一方、「サンタ活動」が、産業化の波に乗って世界に広がった(文献8)という歴史を考えると、サンタクロースを広告に使うスポンサーたちから、顧客情報を得ている可能性もある。

あなたがたとえよいこであっても、「サンタ活動」の対象は子供だけだと考えられているので、今年のクリスマスイブにあなたがサンタからプレゼントをもらうことはない。上の文章を読んで、サンタにあうために結婚式だけ教会であげても手遅れである(体験談)。本物のサンタに訪問してほしいならば、キリスト教徒に改宗し、結婚して子供を作って子供もキリスト教徒にし、しかもよいこに育て、侵入経路のある家屋に住む必要があることがわかるだろう。

注)文献1にもあるように、「サンタ活動」の対象となるのは、キリスト教徒のよいこだけである。世界人口に占めるキリスト教徒の比率は3割(文献6)、しかし、日本の場合にはキリスト教徒は1%に過ぎない(文献7)。つまり、日本において、クリスマスイブの夜に、よいこの枕元にプレゼントを置くのは、ほとんどのばあいサンタではない「何者か」である。したがって、クリスマスイブの夜に、あなたの枕元にプレゼントを置いたのが実はおとうさんだとわかったとしても、あるいは、街でアルバイトが仮装したサンタを見かけても、がっかりすることはない。それはサンタの存在を否定することにはならないのである。

ほかにも考察する点は多数あるが、このあたりにしておこう。さいごに、楽しいクリスマスとよい新年を!

 参考記事

文献1
サンタクロース研究 http://www.geocities.co.jp/HeartLand-Suzuran/5872/santa.html
文献2
NORADによるサンタ追跡 http://www.noradsanta.org/japanese/home/index.html
文献3
サンタが複数いる場合 http://www.hirax.net/dekirukana2/xmas/
文献4
液体金属の体 http://www.h5.dion.ne.jp/~a_f.v.r/c_t2.htm
文献5
クローン携帯立証実験 http://www.jip.or.jp/osirase.html
文献6
「もしも世界が100人の村ならば」 http://www.ne.jp/asahi/romi/world/V100P/V100P.html
文献7
キリスト教 Q&A http://www.yokohamashiloh.or.jp/shiloh_Q&A.htm
文献8
サンタクロース 〜その変化を追う〜 http://www.kt.rim.or.jp/~igeta/gr00/ms/03.html
文献9
どこからくるの? http://www.geocities.co.jp/Bookend/1120/text/010.html

更新履歴

2004-12-22
加筆

[2005年10月27日]

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