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更新日: 2016年03月08日

水、氷、包接水和物の構造とダイナミクスに関する理論的研究

計算機シミュレーションや分布関数論による研究を行う。計算機シミュレーションでは分子間の相互作用を仮定すれば、実験により測定される全ての物理量を計算できる。
この利点を生かし、実験との協調をはかりながら、個々の分子運動とそれがもつ集団としての物性との関連を明らかにすることを目的とし、現在は水、氷、水溶液を主な研究対象としている。

  • 過冷却状態の水の液液相転移とポテンシャル面
    水の特異性と液液相転移,2種類の液体の構造・ダイナミクスの特徴と差異
  • 制約空間における水の構造と相挙動
    準一次元,準二次元系での新たな氷の発見と低次元系での特徴的な相挙動とケイ素への応用
  • 氷の多形の物性と相転移
    超高圧や負圧における新たな氷の探索、結晶化と融解および臨界現象の解明
  • 氷のプロトン秩序化ダイナミクス,および低温での異常性
    氷の再配向運動や融解における欠陥の役割および負の熱膨張率の原因解明
  • 包接水和物の熱力学的安定性とダイナミクス
    生成解離平衡の分子論的な予測とダイナミクス,高圧下での空洞の多重占有への拡張、結晶化と分解過程の解明、結晶構造と物性の予測